販売管理には5原則があります。あくまで原則ですが、販売管理を適切に実施するために押さえておきたいポイントです。
適切な取引先を選ぶのは基本です。信頼できない取引先との取り引きは、不安定な状況をもたらします。発注しても商品や部材が安定して納品されないと、精算業務全体に悪影響をもたらすからです。発注から納品までどの程度の時間がかかるか、対応力はどうか、いい関係が築けるか踏まえた上で適切に選定しましょう。
価格も含めて材料の品質確保にも注力が必要です。たとえば製造業の場合、材料の質が製品の品質を左右します。納品日に遅れない、信頼関係もできている、しかし材料の品質が低く不具合が多いなら問題です。生産性の低下だけではなく、製品の品質が悪ければ会社の低評価に直結しかねません。
発注数量の決定も重要です。受注数量に足りない発注数量だと、現場の作業効率化に著しい影響が出ます。生産計画通りに進められないことも出てくるでしょう。逆に資材を大量に仕入れ過ぎると、材料不足は避けられますが、余剰在庫になって管理コストを圧迫します。生産計画と市場動向に基づき、安定供給を見込める数量を決めないと、適切な販売管理ができなくなります。
適切な納期設定も重要です。受注で競合に勝とうとして無理のある納期設定をすると、現場にしわ寄せがきて混乱やミスが増えます。納期が遅れると関係各社へのお詫びで余計な業務が増えるだけでなく、何度も続けば会社の信頼を損ないます。
適切な納期管理ができれば必要量を必要なタイミングで手配でき、余剰在庫も減ってコスト面管理もしやすくなるのです。その結果、利益増大が期待できます。適切な納期管理には、自社の生産活動計画を練って把握しなければなりません。必要量を必要なタイミングで手配することを心がけましょう。
仕入れは適正価格で行いましょう。資材の仕入れ価格が適正でないと、利益低下につながります。
理想は品質の高い資材を安く仕入れることですが、品質の高い資材は一般的に高額です。逆に仕入れ値の安さだけにこだわると、品質の悪さができあがった製品の品質にダイレクトに反映されます。
資材の品質を高くすれば製品も高品質になりますが、コストの負担は大きいです。製品価格を高額で設定しなければ利益が得られませんが、それだと購入者数の伸び悩みにつながります。
理想的な品質を確保しながら適正価格で資材を購入し、利益増につながる価格設定を目指しましょう。
購買管理システムを選ぶうえで、まずおさえておきたいのが導入実績・事例です。ここではネット上に出回っているあらゆる購買管理システムを調査し、導入実例や社名ありの事例を公式HPに記載しているメーカーの製品をピックアップ。導入費用・実績・パンチアウト接続(サプライヤサイトに直接アクセスできる)で比較してみました。(2021年5月調査時点)
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商品名 | 導入費用 (※独自調査による参考値) |
導入実績・企業例 | パンチアウト接続が 可能なサプライヤ |
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SOLOEL | Lightは200万円~ Enterpriseは 1,000万円~ |
600社以上 大阪ガス、オムロン、カネカ、カシオ、神戸市、大京、大成建設、野村ホールディングスなど |
34社 ASKUL、アズワン、Amazon Business、大塚商会、紀伊国屋書店、キングコーポレーション、コクヨ、チップワンストップ、DELL、東京硝子器械、トラスコ中山、ビックカメラ、ミスミ、ミドリ安全、MonotaROなど |
coupa | 1,000万円~ | 2,000社以上 三菱重工など |
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SAP Ariba | 3,000万円程度 | ※社数の記載はなし 横浜ゴム、日東電工など |
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