ここでは間接材の会計処理について、流れとともに処理をする際の注意点も解説します。間接材購買業務の会計処理について詳しく知りたい場合は、適切な処理を行うためにこの記事を参考にしてください。
間接材の会計処理は、まず購買するところから始まります。仕入先から必要となる間接材を仕入れますが、このときに注意したいのは材料の購入費用に加えて、材料副費が必要となることです。材料副費とは購買にかかる手数料や運賃、検収費のことを指します。すべての費用を含めて、間接材購買の会計処理を行ってください。仕分けでは「材料=資産の増加」となるため、借方に増加した「材料」を、貸方に「買掛金」を記入します。
購買した間接材は製造の際に消費します。消費であるため「材料=資産の減少」ことになるため、貸方に減少した「材料」を記入します。借方には直接材料として使った場合は「仕掛品」と、間接材料として使った場合は「製造間接費」と記入してください。
月末に行うべきなのは、実際の在庫と帳簿の記載に差異がないかどうか確認する作業です。在庫と帳簿は合っていなければなりませんが、やはり差異が生じることも珍しくありません。その場合は「棚卸減耗費」を帳簿に記入して、差異を調整します。
もし帳簿よりも実際の在庫が少なかった場合は、借方に「棚卸減耗費」、貸方に「材料」と記入します。材料を製造間接費へと振り替えるなら、借方に「製造間接費」、貸方に「棚卸減耗費」としてください。
在庫数を計算するときは、「継続記録法」もしくは「棚卸計算法」のいずれかで行います。継続記録法は購買や消費の際に、随時帳簿に記入を行う方法であり、棚卸計算法は購買や消費の際には記入を行わず、月末の棚卸しの際に判明した実際の在庫に基づいて記帳をする方法です。
仕入れた時期により間接材の単価が違うことがあるかもしれません。間接材の単価は「先入先出法」または「平均法」のいずれかで算出されます。先入先出法は先に仕入れた間接材を先に使用したとする計算方法です。平均法は在庫として残っている間接材の平均単価を割り出し、すべての在庫を平均単価と考えます。
間接材購買における会計処理は確定申告時に申告しなければならないものであり、適切に行うことが求められます。しかし実際の在庫と帳簿の記載に差異が生じたり、計算方法が理解しにくかったりすることもあるでしょう。
間接材の会計処理を効率化し、適切に行うためには、購買システムの導入が有効です。システムを導入することで、購買や消費に伴う会計処理や間接材の管理が容易になるだけでなく、実際の在庫との差異も減少します。当サイトでは費用と実績から比較しながら購買管理システムをご紹介しています。システム導入を検討するなら、ぜひ参考にしてください。
購買管理システムを選ぶうえで、まずおさえておきたいのが導入実績・事例です。ここではネット上に出回っているあらゆる購買管理システムを調査し、導入実例や社名ありの事例を公式HPに記載しているメーカーの製品をピックアップ。導入費用・実績・パンチアウト接続(サプライヤサイトに直接アクセスできる)で比較してみました。(2021年5月調査時点)
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