ここではカタログ販売の概要と、カタログ販売に役立つ購買システムをご紹介します。
カタログ購買とは、電子カタログにまとめられた購買を希望する商品を簡単に発注できるようにしたサービスのことです。間接材を購買するとき、やはり気に入った製品を何回も発注することが多くなります。カタログ購買では購買したい製品や価格をあらかじめ決めておいて、電子カタログへまとめることにより購買を簡易化できるシステムです。
カタログ購買のメリットと言えることは、第一に購買のためのコストを削減できることです。カタログ購買は長期的に、同じ仕入先と取引を行うことによって可能となるものであり、一般的な仕入れ値よりも安く購入できることが多くなります。常に同じ間接材を仕入れたい場合、トータルで必要となるコストを削減できるメリットが感じられるはずです。
またシステムにある情報をそのまま使って購買作業が行えることから、購買業務の簡易化につながります。仕入先の供給とこちらの需要が一致し、コストを削減できるためサプライチェーンを適した状態にすることにつながり、生産全体の収益性も高まるでしょう。
カタログ購買にはデメリットもあります。まず仕入先によっては、システムを利用するために料金がかかることがあります。製品購入費用のコストダウンに成功しても、維持や管理に費用がかかっては意味がなくなってしまうでしょう。
またシステムダウンにより発注できなくなる可能性があることや、仕入先が固定されやすくなることもデメリットと言えます。新たな仕入先を開拓しようという意識が薄れてしまうため、より良い条件で購買できる仕入先を見逃してしまうかもしれません。
メリット・デメリットの両方があるカタログ購買ですが、利用するには「ローカルカタログ(CIFカタログ)」についての知識も備えておきましょう。ローカルカタログ(CIFカタログ)については、以下のページで詳しく解説しています。
ローカルカタログ(CIFカタログ)について詳しく見る購買システムを利用すると、カタログ購買の際にひとつのプラットフォームから購買業務を完了できるようになります。異なるECサイトとの連携機能があるため、最も安い価格での購入がしやすくなり、いくつもの仕入先を見て回る必要もなくなります。
カタログ購買を開始するには仕入先と契約をし、カタログを作成し、初めて利用できるようになります。そのためには契約やカタログ作成の手間が必要です。
しかし購買管理システムの中には、「標準カタログ」を準備しているところがあります。標準カタログを利用できれば、カタログを作成する必要はありません。契約をすればすぐにカタログ購買ができるようになります。
今後も継続的に仕入れたいと思われる製品がある場合、カタログ販売は購買のコストと手間を削減するための効果的な方法となります。長期的な仕入れを約束することで価格が安くなることがあり、カタログ形式であるため購買業務にかかる時間が少なくなるためです。
これから購買システムの導入を検討しているなら、以下のページで自社に適したシステムを選んでください。導入費用と実績から、おすすめの購買管理システムをご紹介していますので、システム選びに迷った際の参考となるでしょう。
購買管理システムを選ぶうえで、まずおさえておきたいのが導入実績・事例です。ここではネット上に出回っているあらゆる購買管理システムを調査し、導入実例や社名ありの事例を公式HPに記載しているメーカーの製品をピックアップ。導入費用・実績・パンチアウト接続(サプライヤサイトに直接アクセスできる)で比較してみました。(2021年5月調査時点)
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商品名 | 導入費用 (※独自調査による参考値) |
導入実績・企業例 | パンチアウト接続が 可能なサプライヤ |
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SOLOEL | Lightは200万円~ Enterpriseは 1,000万円~ |
600社以上 大阪ガス、オムロン、カネカ、カシオ、神戸市、大京、大成建設、野村ホールディングスなど |
34社 ASKUL、アズワン、Amazon Business、大塚商会、紀伊国屋書店、キングコーポレーション、コクヨ、チップワンストップ、DELL、東京硝子器械、トラスコ中山、ビックカメラ、ミスミ、ミドリ安全、MonotaROなど |
coupa | 1,000万円~ | 2,000社以上 三菱重工など |
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SAP Ariba | 3,000万円程度 | ※社数の記載はなし 横浜ゴム、日東電工など |
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