製造業・モノづくりにおいては原価管理が非常に重要であり、何をいつ、いくらで仕入れるかによって生産計画・販売計画が大きく変わることになります。ここではそんな重要かつ大変な業務である製造業の購買部について、システムの選び方やメリットを解説します。
質の高いモノをより安く仕入れる、というのは製造業における最重要課題です。そのため複数業者の相見積もりや集中購買に対応できるシステムを導入できると、より効率的な購買活動実現に貢献するでしょう。
製造業はさまざまな品目を取り扱うため、品目ごとの特殊性に対応できるかどうかも重要です。注文変更や仮発注、超過受入・出来高検収などモノによって異なる管理・対応に柔軟性があるかどうかをチェックしましょう。
より効率的な購買活動を行おうと思うと、価格・納期回答のやり取りをシステム内で完結できることや、ECサイトへの接続によるパンチアウト連携などといった他サービスとの連携も重要です。これらの仕組みにより、更なる業務効率化が期待されます。
仕入や購買を行うにあたっては、現状の在庫をタイムリーに把握する必要もあります。必要な時に必要なモノがしっかり揃っているように、情報は常に把握しておきたいものです。そのため在庫管理との連携・連動ができるというのも重要なポイントです。
製造業における発注業務は重要ですが煩雑であり、内容も複雑なことが多いです。そこで購買管理システムを導入することにより、非効率な業務の削減を実現することができ、業務時間の圧縮が期待できます。
購買内容をデータで一元管理することができれば、過去の実績を簡単に確認できるようになります。取引の状況もスムーズに把握できるため、発注の計画や仕入先との交渉などの際にはデータに基づく対応が可能です。
人の手で行うとミスが起こるような業務でも、機械化・自動化することでリスクを減らせます。購買業務も同様で、システムの導入により発注ミスなどのエラーリスクを大幅に軽減することができるでしょう。
資材や部材などの在庫について、正確な数量を把握することが可能な点もシステム化するメリットです。モノの流れを正確に把握することで、在庫切れの防止や過剰在庫の抑制といった効果が期待されます。
製造業と一言でいってもその種類は無数にあります。仕入れるものや生産するもの、取り扱う商材なども全て異なりますので、自社にとってどの機能の必要性が高いのかを十分に検討し、自社の業務内容に合ったものを導入するようにしましょう。
購買管理システムを選ぶうえで、まずおさえておきたいのが導入実績・事例です。ここではネット上に出回っているあらゆる購買管理システムを調査し、導入実例や社名ありの事例を公式HPに記載しているメーカーの製品をピックアップ。導入費用・実績・パンチアウト接続(サプライヤサイトに直接アクセスできる)で比較してみました。(2021年5月調査時点)
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商品名 | 導入費用 (※独自調査による参考値) |
導入実績・企業例 | パンチアウト接続が 可能なサプライヤ |
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SOLOEL | Lightは200万円~ Enterpriseは 1,000万円~ |
600社以上 大阪ガス、オムロン、カネカ、カシオ、神戸市、大京、大成建設、野村ホールディングスなど |
34社 ASKUL、アズワン、Amazon Business、大塚商会、紀伊国屋書店、キングコーポレーション、コクヨ、チップワンストップ、DELL、東京硝子器械、トラスコ中山、ビックカメラ、ミスミ、ミドリ安全、MonotaROなど |
coupa | 1,000万円~ | 2,000社以上 三菱重工など |
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SAP Ariba | 3,000万円程度 | ※社数の記載はなし 横浜ゴム、日東電工など |
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