間接材購買の業務は、コスト削減や業務効率化などの改善に関して優先順位が低くなりがちです。しかし間接材は多品目かつ広範囲にわたるため、会社全体としてみた場合の改善効果は大きくなります。間接材購買をDX化することで、購買業務に携わる従業員の時間や手間を削減しつつ、企業活動にも大きなメリットが期待できるでしょう。
ここでは、間接材購買をDX化する際のポイントを紹介します。
事務用品や日用品はもちろん、家電、名刺、書籍、電報など、多品目に渡る間接材。間接材の手作業による管理は非常に煩雑で非効率なだけでなく、管理ミスや手違いが発生するリスクもあります。そのため、間接材購買にはDX化が不可欠といえるでしょう。間接材購買をDX化する企業は年々増加傾向にあります。
間接材購買をDX化するメリットには、コスト削減や業務効率化などがあります。購買業務に携わる従業員の時間や手間を削減することで、本来力を入れるべきコア業務に集中する環境を整えられるのです。
間接材は多品目かつ広範囲であるため、会社としての購買方針や導入目的、取引条件などをしっかり決めておくことが大切です。自社の事業を判断しながら、いつ、何を、どのように買うかという基準を決めておき、購入先を選定し、適切な価格で購買できるような環境を整備します。
購買方針や取引条件などは、購買先の見直しの際にも非常に重要な判断材料となるため、あらかじめ決めておきましょう。
間接材購買のDX化を推進する際は、プロジェクトメンバー間での共有も非常に重要なポイントになります。基本的な方針や条件をただ設定して終わってしまうと、システムの導入が手段ではなく目的となってしまう恐れがあるためです。
システム導入を間接購買DX化の手段として活用するためには、現在の購買の課題や改善点、改善により達成できることなどをあらかじめ議論し、メンバー間で共有することが大切になります。
間接材購買は、多くの関係者との情報のやり取りや細かな調整業務も求められます。そのため、データに基づいて正確に業務を遂行しなくてはいけません。間接材購買のDX化を推進する際は、データを整備・蓄積し、有効活用できる仕組みを構築しましょう。
間接材の購買業務は取引先の選定・交渉を行うソーシングと、発注や研修、支払を行うパーチェシングの2つの段階に分けられます。購買業務のDX化はパーチェシングに重点を置くケースが多く見られますが、ソーシングもシステム化することが大切です。そうすることで工数を削減し、プロセス全体を変革する目的を達成できます。
間接材購買をDX化することで、手作業で行ってきた事務業務の手間を省き、効率的に作業を進められるようになります。さらに業務効率化のみでなく、無駄なコストを削減できるのも大きなポイントです。社内DX化の一環として、間接材購買システムの導入を検討してみてください。
購買管理システムを選ぶうえで、まずおさえておきたいのが導入実績・事例です。ここではネット上に出回っているあらゆる購買管理システムを調査し、導入実例や社名ありの事例を公式HPに記載しているメーカーの製品をピックアップ。導入費用・実績・パンチアウト接続(サプライヤサイトに直接アクセスできる)で比較してみました。(2021年5月調査時点)
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SOLOEL | Lightは200万円~ Enterpriseは 1,000万円~ |
600社以上 大阪ガス、オムロン、カネカ、カシオ、神戸市、大京、大成建設、野村ホールディングスなど |
34社 ASKUL、アズワン、Amazon Business、大塚商会、紀伊国屋書店、キングコーポレーション、コクヨ、チップワンストップ、DELL、東京硝子器械、トラスコ中山、ビックカメラ、ミスミ、ミドリ安全、MonotaROなど |
coupa | 1,000万円~ | 2,000社以上 三菱重工など |
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SAP Ariba | 3,000万円程度 | ※社数の記載はなし 横浜ゴム、日東電工など |
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